公益社団法人 武蔵野法人会

「おっと、どこまで行くのかな？」足元のおぼつかない子がふかふかのじゅうたんの感触を楽しむように、どんどん先に行ってしまう。舞い散る落葉に気を取られながら…

未知の何かと出会えそうな気がする階段の向こう側は「富士見の丘」のそりゲレンデ。秋の気配の漂う丘の向こうから、子どもたちの歓声がこだましてくる。（竹）

いつも通い慣れた道なのに、なぜか遠い南国のように見えることがある。まるでメコン川流域に迷い込んだかのような幻想のひととき。おお、あれはアナコンダなのか？…

初夏のにぎわいを遠くに聞きながら、竹林の中に身を置いて見上げると、 空が高く感じるのはなぜだろう。 硬質で無駄のない表皮と、 寡黙なたたずまいは、 勝負…

「ただいまっ！」　勢いよく引き戸が開いて子どもが学校から帰ってくる。荒物屋さんの角を曲がった路地の長屋。「おかえりっ」という母の声も聞こえたか聞こえない…

冬の木立はすがすがしい。きりりと引き締まった空気に立ち向かう姿が潔い。暖かくなるまで、しばらくの間じっと根性をたくわえているかのようだ。雪の日に、足元に…